【主に文系向け】就職活動についての雑なアドバイス
トピック「就活生」についてということで大学生に向けたアドバイスについて、「主に就職後のミスマッチを防ぐ・希望の企業への意思を強めるという」観点から幾つかの項目に分けて書いてみる。
・周りに流されない
GMARCH以上の上位私大、特に商・経済学部だと選考を受ける企業が極端に偏る傾向にあるので、周りの友達が受けているからという理由で選考を受ける企業を選ぶ人も少なくないと思う。
この時に改めて考えてみて欲しいのが「自分が本当にその企業・業種に関心があるか」ということだ。
就職活動を始めた学生は「そんな事、言われなくてもわかっている」と思うかも知れないが、その中の半分ほどの人が、一ヶ月が過ぎた頃からどこの説明会に行けばいいのか・どのESを出せばいいのかよくわからなくなり周りの友達の真似をするようになるのではないかと思う。つまり自分を見失ってしまうのである。
この状況に陥った中でES作成や自己分析をしていると、周りに流されてエントリーした企業に合わせた自己が形成されてしまう恐れがある。そして、付け焼き刃のように考えた志望理由であるため選考に落選してしまう可能性が上がる。
よって、周りに流されず白紙の状態のうちに自己分析をすることをおすすめする。
・目標を考える
では、何をすればいいのか?となった人にまず勧めたいのが自分の目標を考えることだ。
目標と言っても「xxxx商事に入って世界を飛び回る」とか「yyyy(電機メーカー)に入ってmmmm(商品名)を世界に売る」などの目標ではなく、会社というセグメントに囚われずに社会の中で何をしたいのか。という目標のことだ。
非常に安直な例を挙げてみよう。※私自身の目標ではない
Aさんは都内私大の経済学部で開発経済を専攻している。サークルはボランティアサークルに所属しており、人から感謝されることを一番の幸せだと感じている。大学2年生の夏に発展途上国に旅行した際に現地の子供達が安全な水を飲めていないことを知った。水は生活に不可欠なものであるため「世界の水不足を解消したい」をしたいという目標を持った。
このケースで考えるとまず課題の入りが「世界の水不足を解消するにはどうすればいいのか」という事から始まる。
その先のステップを箇条書きにしていくと
①「世界の水不足を解消するにはどうすればいいのか」
解決するための手段が幾つか浮かんでくる
②「水不足を解消するための最善の手段とは?」
挙がった手段の中から最善のものを考える
③「最善の手段を実行できる場(企業)とはどこだろう?」
実行の可能性がある企業について考える。どうすればそれを実行できるかまで考える。
④「その企業の中でどうすれば目標を実現するためのプレイヤーになれるか」
今の自分が持っているスキル・持っていないスキルを考え、実現の為に必要なスキルを考える。その企業でどうそれを身につけるかを考える。
(⑤)目標に至ったエピソードと上記のステップを1つの筋の通ったストーリーとしてまとめる。
目標を先に設定すると、目標を実現するための手段・場として企業を選ぶことができるようになる。後は目標を設定するに至った過去の成功体験・経験を筋の通ったストーリーにし、企業のことを的確に分析していれば採用担当は評価してくれるはずだ。
上記の工程を周りに流される前に行なう事をおすすめする。
そうすればミスマッチも防げ、興味の無い企業の為の無駄な労力を省くことができるだろう。
・なんとなく就活していても口先が上手ければ受かるのでは?
こう考えた大学生もいるかも知れないが、私の周りにも周りに流されてしまい就職を目標にしてしまった友人・先輩がいる。そういった人達は、就職したメガバンクを1年せずに辞めてしまったり、鬱病になり休職・退職してしまっている。
一方、自分の目標を持って就職した人は、仕事を目標達成の為の手段と捉え、仕事のみならず会社外での活動においても活躍をしている。
よって、就職活動を始めた大学生には周りに流されず、目標を持った状態で選考開始までの数ヶ月を過ごして欲しいと思う。
考える事自体は一日もあれば出来るので騙されたと思ってやってみて欲しい。
どっちみちいつかやることになるのだから。問題はいつやるのかということだ。Twitterで友達のエントリー状況を見て焦る前に一度立ち止まって考えよう。
就職活動向けの本ではないがこの本は自身の将来を考えるのにオススメなので手にとってみて欲しい。
- 作者: ティム・クラーク,アレックス・オスターワルダー,イヴ・ピニュール,神田昌典
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2012/10/26
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