たやいログ

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ITベンチャーに就職して半年が経ちました。

ITベンチャーに就職して半年が経ちました。

 

世間的には、高学歴と言われる大学からあまり知名度の無いベンチャー企業に就職した自分ですが、この半年で変わった事を挙げてみようと思います。

 

■粗利に対する意識

売上ではなく、粗利ベースで物事を考えられるようになりました。

勝手な想像ですが、新入社員は売上だけをひたすら追わされて、粗利の部分は上が考えるという会社も多い気がしています。

それに対して、自分の会社では各個人が粗利を意識して営業をするので、粗利に対する意識がとても強くなりました。

 

■上長目線で物事を考えられるようになった。

これまでで、2回上長が変わりましたが2人とも席が自分の隣でした。

その為、上長に常に意見を聞ける・上長の考えている事がわかる環境にあったわけです。

学生時代にアルバイトをしていた某メガベンチャーでは、1つ上の役職の目線で物事を考える事が推奨されていましたが、まさにそれを意識せずにできるようになったわけです。

 

■問題の本質を早く理解できるようになった。

ベンチャー企業は、大企業と異なって色々と不完全な部分が多いです。

そして、問題が頻繁に起きてその解決を自分でやらなくてはなりません。

まだ、半年ですが色々と問題が起き、自分で解決する事が多かったので問題が起きた際にその根本にある問題が何かを理解するスピードがこの半年で圧倒的に早くなりました。

 

■自分から聞く事が当たり前になった。

自分の会社は、研修が実質4日間しかありませんでした。

何の研修も無いまま、現場に放り込まれて営業をさせられたわけですが、上司は上司で忙しいので聞かないと何も教えてもらえません。なので、自分が「何がわからないのか」を自分の中で噛み砕いて上司に聞いたり調べる事が必要です。入ってからその積み重ねをした結果、歴代の新卒の中で一番早く契約を取る事ができました。その成功体験もあり、わからない事は徹底的に聞いて理解することが当たり前になりました。

 

世間では、最初は大企業に入って社会の事を学ぶべきとかその逆でベンチャーでゴリゴリやるべきとか色々な意見がありますが、ベンチャー企業への就職に向いている人は以下の要素を備えている人かと思います。

 

■主体性

自分で新しいものを作りたい意思がある人、自分で問題に立ち向かう意思がある人

私は、将来的に自分でサービスを立ちあげたいという希望があったので、クリアしているかなと思います。

 

■精神的なスタミナがある人

残業や理不尽な事に対する抵抗力ですね。

私は、学生時代にアルバイトしていた時から一日10時間以上働く事もありましたし、残業がそこまで嫌いでは無いのでなんとかやれています。

 

■新しい事への関心

IT業界は、1週間単位で情勢が変わるといっても過言ではありません。

勢い良く上場したIT企業が数週間後には、下方修正などで株価が大暴落など一般的になってきました。また、新しいサービスがすぐに出てきて自社のサービスが時代遅れになります。

なので、常日頃から新しい情報をキャッチする必要があります。

 

という感じで、自分はベンチャーに入ってそこそこ正解だったかなと思います。

あとは定量的に評価される実績を作ることに徹するのみです。

 

1年後、会社も自分もどうなっているかわからない状況ですが、大企業も倒産する時代なので会社を過信してのうのうと生きるよりは良いかと思っています。

 

東洋経済オンライン等の記事を見ているとベンチャーが良いか大企業が良いかといった二極化した議論が繰り広げられていますが、①自分の特性 ②会社の特性 の両方を理解した上で就職するのがベストかと思います。変に自分はこの会社に合っていると思って、就職すると恐らく痛い目を見ます。

 

というわけで、ベンチャー企業に入って半年経った所感を書いてみました。

人生色々ということで、何が正解で何が間違いかわからない世の中ですが、参考になると幸いです。

 

【追記】 

 昔読んだDeNAファウンダーの南場さんの本「不恰好経営」にベンチャー企業の社員で通勤に40分以上かかるの有り得ない的なことが書いてありましたが、まさにその通りだと思います。今は会社から自転車で10分程度のところに住んでいるので22時まで残業しても6時間寝られます。満員電車のストレスも無いです。

独り暮らしはお金がかかりますが、自己投資だと割りきって独り暮らしをするのをオススメします。

 

 

不格好経営―チームDeNAの挑戦