書籍の自炊についての所感
最近、ひょんなことから本を自炊して読むようになった。
ボスの指令でオフィスに裁断機が導入されたからである。
これはいい機会ということで読みたい本をバシバシ切ってスキャンをし読み始めた。
これまであまり電子書籍を読む事がなかったのだけれども、電子書籍はなかなかに便利。ということで利点をざっと挙げてみる。
①かさばらない
当たり前だが本と違ってかさばらない。東京の電車通勤ではかさばるものなど論外なので、タブレットをヒョイと取り出せばすぐに読める電子書籍は偉大。
②手軽
これも①に通ずることだけれどもとりあえず読みたい本をバシバシ切ってタブレットなりスマホに入れておけば好きな時にすぐ読める。本(特にハードカバー)だと、読む決心をしなければ到底持ち運ぶ気にならないタイプの出不精なので、この利点は個人的に相当大きかった。
③劣化しない
これも当たり前だがデータなので劣化しない。本を持ち運ぶと、ふとした拍子に端が折曲ってげんなりする事が多かったのでとてもよい。
④探しやすい
スキャンしたPDFファイルにちゃんと題名をふっておけばMacのSpotlightですぐに探す事ができる。紙の本だと知らないうちに部屋のどこかに消えるのがザラなのでこれも便利なポイント。
⑤すぐに調べ物ができる
インターネットに繋がった端末で電子書籍を読んでいれば、持ち替えること無く気になったことを調べる事ができる。これが紙の本だった場合は、一旦本を置いてインターネット端末を手にとらなければならない。家やカフェならば気にしないが、電車など身の自由が制限された場所ではとても有り難い。
以上が利点。そして勿論不便な点もあるのでこれも挙げてみる。
①大判の本だと読むのが困難
電子書籍の特性上大判の本を読むのはちと厳しい。新書サイズなら余裕でA5サイズでも大半ならいける。
②書き込みができない
元々本に書き込みをしないタイプだけれども、たまにしたくなる時がある。そんな時に不満を感じる。
③目に悪い
電子書籍リーダーとしてiPhone6とiPad miniを使っているのだが目にはあまり優しくない。Kindle Paper Whiteを買えば解決なのでは?と思うかも知れないが、自炊したPDFのページめくりは遅いらしいので購入を踏みとどまっている。
④自炊するのが面倒
自炊は基本的に切ってスキャナに投入するだけのはずだけれども、たまに詰まりストレスが溜まる。
以上が不便・不満を覚える点。
自炊せずにKindle版を買って読めば解決する点もあるのだけれども、中古で安く本を手に入れることができない事と読みたい本が電子化されていない事があるのでKindleはイマイチ。本当は自由な時間に好きな本を紙で読むのが一番なのだろうけれども現代人には難しいのである。
というわけで自炊を始めた所感について書いてみた。
そのうち家にも裁断機とドキュメントスキャナを買ってしまいそうだ…。
ちなみにドキュメントスキャナは買うとしたらこれかな。ScanSnapに近しい機能を持っている割に値段がとても手頃なので。